パソコンを長時間使用していると、本体部分が熱くなっている経験をされている方は多いと思います。パソコンは熱いまま使っても大丈夫?と不安に感じたこともあるのではないでしょうか。
実際に、熱くなっているパソコンをそのまま使い続けると、故障の原因となり、大切なデータが消えてしまう可能性もあります。
この記事ではパソコンが熱くなるよくある3つの原因とともに、すぐに実践できる熱対策をご紹介しますので、放置せず適切な処置を行いましょう!
パソコンが熱くなる原因3つ
パソコンが熱くなる原因としてさまざまな理由が考えられますが、そんな中でもよくある原因3つをご紹介します。
パソコンの熱くなっている原因が分からない方は、まず以下の3つの原因を疑ってみましょう。
- 長時間の使用による熱
- 使用している室内の温度が高い
- パソコン内の冷却機能が故障
熱くなったパソコンをそのままにしているとパソコンが「熱暴走」を起こします。パソコンが熱暴走を起こすと、ファンの音がうるさくなる、画面がフリーズする、電源が急に切れる、などといった症状が現れます。
これらの症状が現れてもなお、無理に使用し続けていると、故障するリスクが高くなります。パソコンが熱いなと感じたら熱暴走を起こす前に「熱対策」を行っておきましょう。
すぐにできる!5つの熱対策方法
パソコンが熱暴走をはじめてから、長時間そのままにしておくと、パソコン内部のパーツを溶かし、発火する可能性もあります。
パーツに不具合が出ると自分での修理は難しいので、専門家の修理が必要となりますので、パソコンが熱くなっていることを感じたら、一度使用することを辞めて、熱を下げるための対策を行うことが大切です。ここでは初心者でもできる5つの熱対策をご紹介しますので、実践してみてください。
1.使用していないファイルやアプリを消す
沢山のファイルやアプリを同時に起動している状態を長時間続けてしまうと、パソコンへ大きな負担がかかり、熱を発生する原因となっていることがあります。
使用していないファイルやアプリ、Webサイトを消すことで、パソコンの熱が解消されるケースがあります。
普段から長時間パソコンを使用する方は、利用していないアプリやファイルは消す習慣付けておくと、パソコンの熱対策の一つとなり、パソコン内部のCPUが劣化しにくくなります。
2.室内の温度を下げる
直射日光が当たっている場合や部屋の温度が熱すぎる場合、パソコンが熱を持ちやすくなりますので、室内の温度を下げることも熱対策として有効な方法です。
パソコン内部の温度は、室内温度より「7〜10℃」高くなります。もし、30℃を超える環境下で使用すると、パソコン内部の温度は40℃にまで上がってしまい、パソコン本体に異常がでたり、熱暴走を起こしたりしやすくなります。
パソコンは熱に弱い電子機器ですので、極力暑い場所での使用を避け、パソコン内部が30℃前後を保つことが理想的とされています。そのためにもパソコンを使用する際には、室内温度が23℃以内に設定しておくことを心がけましょう。
3.冷却ファンの掃除をする
パソコンが熱くなるのを防ぐための冷却機能(冷却ファン)が搭載されているパソコンは、冷却機能によってパソコンが熱くなりにくい設計になっています。冷却機能が付いているにもかかわらず、パソコンが熱くなっているのであれば、冷却機能が機能していない可能性があります。
この場合、パソコン内部の冷却ファンを掃除することで、スムーズに排熱されるようになり、熱が収まります。とはいえ、パソコンを分解して内部についたファンのホコリを取るのは素人にとって難しいことですよね。
応急処置としては、排気口に掃除機をあててホコリを吸うことをおすすめします。これで改善されれば、パソコンを分解をする必要はありません。
冷却装置部分をこまめに掃除することがパソコンの熱対策となりますの、冷却ファンがスムーズに機能できるよう定期的に掃除を行うようにしましょう。
4.排気口が下にある場合は、パソコンと机の間に隙間を作る
ノートパソコンの場合、熱放出の排気口がパソコンの下にあることが一般的です。
つまり、パソコンと机の間に隙間がなければ、熱を上手く放出することができなくなってしまいます。
お持ちのパソコンで、熱放出排気口の位置が下にあれば、パソコンと机の間に隙間を作って、熱を放出させやすくしてみましょう。熱放出しやすいように机との間に隙間を作ることで、簡単にパソコンの熱が解消されることもあります。
このことが原因で、頻繁にパソコンが熱くなってしまう方は、パソコンと机の間に隙間を作るPCスタンドなどのアクセサリー購入することも普段からできる熱対策の一つとなります。
5.扇風機や冷却機で冷やしてみる
パソコンの冷却グッズやお手持ちの扇風機で、パソコンを冷やすことも熱対策に有効な応急処置方法です。冷却グッズには卓上ファンタイプのものから、パソコン台に置くことで冷却ができるものまで、さまざまな種類のタイプがありますので、使いやすいものを選びましょう。
ただし、氷や保冷剤などを使って直接パソコンを冷やさないように気をつけてください。いくらタオルを巻いてパソコンに直接あてなかったとしても内部で結露が起こる可能性があります。
熱以上に水は、パソコンにとっての大敵です。氷や保冷剤で冷やすことは、さらに故障の可能性を高めてしまいますので、直接の冷却は行わないことが一番です。
パソコンを冷却する際には、熱にも水にも十分に注意した上で熱対策を行うことが大切であることを覚えておきましょう。
熱対策をしても改善されない場合は?
これまでにご紹介した熱対策を行っても、パソコンの熱が下がらない場合は熱暴走を起こしている可能性があります。放っておくと、熱によってパソコン内部の部品が溶けだし、データが完全に消えてしまう可能性もあります。
症状が改善されない場合には、すぐにパソコンの修理業者へ相談しましょう。
まとめ
パソコンが熱くなることは、普段から長時間パソコンを使用している人であれば、馴染みのある現象かもしれません。
しかし、日常的にパソコンが熱くなる状態を放置しておくことはおすすめできません。この状態を繰り返し行っていると、ある日突然データが消えてしまったり、電源がつかなくなってしまったりすることもあります。
今後はご紹介した5つの熱対策を参考にしていただき、普段からパソコンが熱くならないよう熱対策を行っていきましょう。