基礎知識

パソコンのメモリとは?メモリ容量・種類など初心者にもわかりやすく解説!

「メモリはパソコン上のどんな役割を担っている?」

「メモリ容量は大きければ大きいほど良い?」

「パソコンのメモリに種類って?」

など本記事では、そんなパソコンのメモリに関する疑問を初心者にも分かりやすく解説していきます。

パソコンのメモリとは?

メモリは英語で「Memory(メモリー)=記憶」という意味で、「主記憶装置」と呼ばれてます。

その名の通り、パソコンに内蔵されている「メモリ」とは、パソコン上で処理するさまざまな情報や作業の内容を一時的に記憶する場所。

長期的な記憶は別の場所で行われていますので、作業中の間に一時的な記憶を行う場所と認識しておいてください。

メモリの種類と規格

メモリには大きく分けて以下の4種類があります。

  • DDR SDRAM :主に2001年頃に使用されていた旧式タイプ
  • DDR2 SDRAM :DDRの2倍の速度で読み書き書きが可能
  • DDR3 SDRAM:DDR2の2倍の速度で読み書き書きが可能
  • DDR4 SDRAM:現在の主流メモリで、DDR3の2倍の速度で読み書きが可能

2001年頃主に使用されていたDDRが改良を重ね、読み書きの速度が早くなっており、現在ではDDR4が主流となり、DDRの8倍の速度で読み書きができるようになりました。

4種類の中でもさらに異なるチップ規格(DDR)とモジュール規格(PC)がありますが、これらによって周波数(MHz)や転送速度(GB/s)が異なります。

メモリを増設したい場合には、使用しているパソコンに合ったメモリの種類&規格を選ぶ必要がありますので注意しましょう。

メモリの種類はどうやって確認する?

メモリの種類や規格は説明書に記載していますが、パソコンのケースを外すことで、メモリに記載しているメモリ種類と規格を確認することも可能です。

デスクトップとノートパソコンでもサイズが異なる

先程ご紹介したメモリ規格や周波数、転送速度が同じでも、そもそもデスクトップとノートパソコンで使用されているサイズが異なります。

デスクトップパソコンには「DIMM」の大きめのサイズ、ノートパソコンには「SO-DIMM」の小さいサイズが採用されています。

どんな役割を担っている?

パソコンのメモリは、長期記憶HDDからファイルなどの必要な情報をメモリ=作業台に取り出し、情報処理を行います。例えば、写真や動画、ファイルやアプリを開く時、まずこのメモリが働きます。

一般的にメモリの役割を説明する際によく「メモリ=作業机」といった表現がなされます。

メモリの容量が大きければ大きいほど、作業台の大きさも大きくなりますので、同時により多くの情報を処理することができます。

一方で小さなメモリ容量のパソコン内で、動画などの容量の大きな作業や、同時に多くのファイルを使用しようとすると、作業台に収まりきらず、情報処理スピードが遅くなり、時にはフリーズしてしまうこととなります。

つまり、パソコンの動作スピードに直接関わる大切な役割を担っている場所と覚えておきましょう。

パソコンのメモリの容量

パソコンのスペックとして4GB、8GB、16GBが一般的なパソコンに使用されているメモリ容量ですが。カスタマイズや増設することで32GBや64GBなど大きなメモリ容量にすることも可能です。

インターネットや動画視聴、ワード・エクセルを使用する程度であれば4GBで十分対応できます。ゲームや動画編集、プログラミングの学習などをパソコンの目的としている人は、8GB〜16GBがおすすめです。

また、動画編集の中でも4K、ゲームの中でも3Dゲームをメインにしている人は、16〜32GBの大容量メモリがあると安心です。

メモリ容量が大きければ、アプリやファイルを同時に沢山開いたり、大きなデータ容量が必要な高画質の動画、ゲームを素早く処理することができます。つまり、パソコンがサクサク快適に動くためには、パソコンのメモリ容量が使用用途に合っている必要があります。

ただし、メモリ容量の大きさはパソコンの値段に比例します。必要以上に大きなメモリが搭載されているスペックの物を購入する必要はありません。

動画編集やプログラミングなど重たいファイルを常に使用する仕事をしている人でない限り、現在の高性能なメモリは8GBもあれば十分に処理することが可能です。

メモリ容量の確認方法

「パソコンがカクカクして重いな。」と感じる場合は、メモリ容量が不足している可能性があります。

この場合、現在のメモリ使用量を確認し、メモリ使用可能残量が少ない場合、メモリの増設を検することをおすすめします。

メモリの使用量を確認する方法は、WindowsとMacでそれぞれ異なります。以下の手順で確認してみましょう。

Windowsの場合

Windows10の場合「スタートメニュー」→「Windows管理ツール」→「リソースモニター」の「メモリ」のタブをクリック。もしくは、Ctrl + Shift + Escキーを同時に押すとタスクマネージャー起動され、PCに搭載されているメモリ容量を確認することができます。

さらに、現在のメモリ使用量を知りたい場合は、画面左下のWindowsアイコンからアプリ「Windows管理ツール」→「リソースモニター」→「メモリ」を選択することで、使用中のメモリと、利用可能なメモリ容量の詳細を確認することができます。

Macの場合

Macを使用している方は、ホーム画面左上のリンゴマーク「アップルメニュー」→「このMacについて」を選択することで、搭載されているメモリ容量を確認することができます。

また、現在どのくらい使用しているのかメモリ使用量の詳細を確認したい場合は、Finderから「ユーティリティ」→アプリ「アクティビティモニタ」→「メモリ」を選択することで、現在の使用量と空き状況を確認することができます。

まとめ

今回は、パソコンの基礎であるメモリ容量について解説しました。

パソコンのメモリは、作業内容を一時記憶するための場所。あなたがパソコンでファイルを開いたり、インターネットを開いたり、音楽を聞くなど、パソコン上で作業する際に必ず通る経路であり、素早くデータを処理するために大切な役割を担っています。

パソコンのスペックと呼ばれる、処理スピードや性能に大きく関わってくるので、ぜひこの機会にメモリの役割や種類について覚えておきましょう。

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