「見た目は同じデザインのPCなのになんでこんなに値段が違うの?」
パソコンを選ぶ時に疑問に思ったことがある人も多いのではないでしょうか?
大抵の場合、パソコンの脳みそ部分であるCPUと記憶のためのメモリ容量がパソコンの値段に大きく関わってきます。
では、最も適切なメモリ容量はどのくらいなのか?今回は、PC購入時のメモリの選び方やおすすめのメモリ容量をご紹介します。
PCのメモリとは?
パソコンのメモリとは、CPUが処理するためのファイルやアプリなどのデータを一時的に記憶しておく場所のことをいいます。
CPUが高性能でもメモリ容量が少なすぎるとパソコンの動作スピードが遅くなる可能性があります。反対にメモリ容量が大きくてもCPUの性能が低ければ、快適なPCライフを送ることができません。
PCのメモリはCPUの一時的な記憶の場であり、大変密接な関係にあるということを覚えておきましょう。
目的別|おすすめメモリ容量をご紹介
PCのメモリ容量は2GB、4GB、8GB、16GBが一般的なメモリ容量ですが、一体どのメモリ容量を選ぶのが適正なのかご存知ですか?
結論から言うと、おすすめのメモリ容量は、それぞれが使用する目的によって異なります。
例えば、同時に多くの作業を行う人やゲームや動画編集などの大きな容量を必要とする場合、メモリ容量は大きい必要があります。一方で、インターネット検索や動画視聴をメインとして使用する目的の方は、必要以上に大きい高額なPCを購入する必要はありません。
ここでは、目的別におすすめのメモリ容量をご紹介しますのでご自身にあったメモリ容量はどのくらいなのか確認しておきましょう。
メモリ容量 | 主な目的 | 特徴 |
4GB | インターネット検索動画視聴WordやExcelの作業 | 主に一つの動作のみを行い、重たいファイルは使用しない |
8GB | 同時に10個以上のファイルを開く作業中に音楽を再生するウイルスソフトが常に稼働している動画編集3Dゲーム | いくつかの動作を同時に行いたい人動画編集や通常の3Dなど重容量にも対応可能 |
16GB | VR最新の3Dゲーム本格的な動画編集ソフトを使用同時に30個以上のアプリを開く | 最新3Dゲーム、VRなどをする人プロが使用する映像編集ソフト使用する超マルチタスクに対応したPCをが欲しい人 |
32GB | 4K対応の動画編集アプリ最新の3Dゲームと同時に他のファイルも開く | 4Kなどの高画質な編集を本格的に行うゲームしながら他のデータも使用する人 |
4GB:インターネット利用が主な目的
インターネット利用や、動画編集が主な利用目的の方は4GBで大丈夫です。
パソコンを選ぶ時、多くの場合は、この4GBが最小スペックとなっています。お値段もお手頃なものが多いですが、プライベートや趣味で使用する人におすすめのメモリ容量です。
8GB:仕事での使用が主な目的で同時にいくつかのファイルを開く
いくつものファイルを同時に立ち上げる人、仕事でワードやエクセルを頻繁に使用する人は、8GBを選択することをおすすめします。
また、インターネットが主な利用目的でも、ウイルスソフトを導入したい人は4GBでは、重たくなってしまう可能性があります。ウイルスソフトは、パソコンを使用している間、裏で常に起動されており、メモリ容量を消費します。
毎日使用する人にとってパソコンが重く、処理スピードが遅いとストレスを感じることの一つです。余裕を持って8GBを選択しておくと安心です。
選択の目安としては、同時に10個以上のファイルやアプリ、タブを開く、ウイルスソフトを常に起動させておきたいという方は、8GBのメモリが最適です。
16〜32GB:最新の3Dゲームや動画編集が主な目的
高画質な写真やプロが使用する動画編集ソフト、4K動画編集、最新の3Dゲームなど、動画やゲームを主な利用目的としている方は、16GB以上がおすすめです。
動画編集や写真編集をメインとしたい方は、メモリ容量は可能な限り大きいものを選びましょう。
特に4Kの動画編集、3Dゲームは最も消費メモリの大きいデータの一つです。これらがメインの方は、少し値が張りますが、32GBの大容量メモリを準備しておくと、快適に使用することができます。
メモリは後から増設することができる?
結論から申し上げると、メモリは後から増設できるタイプと増設できないタイプのパソコンがあります。
パソコン内部の構造が複雑な場合や、マザーボードに組み込まれているためメモリのみを交換できない場合には、メモリ容量を後から増やすことができませんので、新しくパソコンを購入する際には増設の可否をチェックしておくことがおすすめです。
実は簡単に増設できる
増設可能なPCの場合、増設すること自体は難しいことではありません。
必要なものは以下の3つ
- 増設するメモリ
- ドライバー
- 取扱説明書
説明書に従ってパソコンカバーを開け、ドライバーでメモリを取り外します。新たに購入したメモリを差し込んで、パソコンカバーを閉じればメモリの増設は完了です。
メモリの増設が難しいイメージのある方は、実際に増設してみると拍子抜けるかもしれません。そのくらい簡単にできてしまうので、増設を迷っている方はぜひ一度挑戦してみましょう!
メモリを増設する際の注意点
自分でメモリを増設することは難しいことではありませんが、いくつか注意点があります。
大切なパソコンを壊さないよう自分で行う場合には事前に注意点を知っておきましょう。
注意①:同じ規格&同じ速度のメモリを選ぶ
メモリには、規格と種類が決まっています。自分で増設する場合は、同じ規格&同じ速度のメモリを購入するようにしましょう。
特に、現在主流となっているDDR4とDDR3は、相互性がなくうまく機能しない可能性があるので、必ず確認しておきましょう。
注意②:ノートパソコンとデクトップパソコンではメモリのサイズが異なる
同じ種類のメモリを選んでいても、ノートパソコンとデスクトップパソコンではそもそもメモリのサイズが異なるので注意しましょう。
ノートパソコン→SO-DIMM、デスクトップ→DIMMが一般的ですが、スリムなデスクトップパソコンの場合にはSO-DIMMを採用している場合があります。
まとめ
大きいメモリを搭載しておけば安心ですが、インターネット利用が目的の人に16GBや32GBなどのメモリは必要ありません。
メモリ容量の大きさに比例してパソコン価格も高額になります。メモリの選択する際は、本記事でご紹介したパソコンの使用目的に応じて、最適なメモリ容量を選択することをおすすめします。