「一体化しているノートパソコンのキーボードが壊れたらどうする?」
「業者へ依頼せず、自分で交換して安価に済ませることも可能?」
など、ノートパソコン故障に関するトラブルを抱えている方へ、キーボードが壊れた場合の自分でできる修理方法や注意点、また業者へ依頼する場合の修理費用相場をまとめています。
キーボードトラブルでお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
ノートパソコンのキーボードが壊れたら自分で交換できる?
「キーボードの一部もしくは全部が機能しなくなってしまった!」
デスクトップパソコンであれば、多くの場合、USBに繋いでいるキーボードを交換することで簡単に解決することができます。しかし、ノートパソコンのキーボードはモニターと一体化しており、デスクトップパソコンのように簡単にはいきません。
しかし、ノートパソコンの場合でもパソコンの機種よっては自分でキーボードを簡単に交換することが可能です。
キーボード交換で修繕できる故障内容と条件とは?
故障の原因が、本体もしくは接続部分など、キーボード自体に原因があるのではない場合は、キーボード交換を行っても改善されない可能性がありますので注意しましょう。
キーボード交換で改善できる故障内容は主に、あくまでもキーボード自体に原因がある場合です。
【キーボード交換で改善される故障内容例】
- キーが反応しない
- 物理的なキーボードの破損
- 文字入力がおかしい
また、以下の条件が揃っている必要があります。
- 同じ型番のキーボードを入手できる
- キーボードの交換手順説明書がある
使用しているキーボードの型番がわからない場合や入手できない場合、またキーボードの交換手順が取扱説明書に記載されていない場合、自らキーボードを交換することはおすすめできません。
ノートPCキーボードの交換手順
キーボードの交換手順は、ノートパソコンの機種によっても異なりますが、今回はスタンダードな例をご紹介します。
【キーボード交換に必要なもの】
- 新しいキーボード
- 精密ドライバー
- 取り扱い説明書
必要工具は、精密ドライバーのみ。通常のドライバーでは大きすぎるので、電子機器に使用できる小さなサイズを用意しましょう。
手順①:電源を切って、コンセントを抜く。
作業を行う前には、必ず電源が切れていることと、コンセントが抜けていることを確認しましょう。
当たり前のことに感じますが、精密機器を扱う上で大切な手順の一つです。
手順②:バッテリーを外す
つぎに、バッテリーを外します。こちらは各型番やメーカーによっても異なりますので、説明書の操作手順に従って行いましょう。
手順③:裏蓋を開ける
バッテリーが外せたら精密ドライバーを使いネジを外していき、裏蓋を外します。すると、表面キーボード上にある化粧パネルを外すことができます。
手順④:キーボードとケーブルを外す
キーボードを固定するネジが見えたら、すべてのネジを外し、キーボードを外します。裏面に向けると、ケーブルが見えますので、ロックを解除し、コネクターから外しましょう。
手順⑤:キーボードを交換する
新しいキーボードをネジで取り付けて、ケーブルをコネクターに繋げます。
すべての手順を反対に行い、バッテリーを取り付け、電源が入れることを確認。さらに、キーボードが問題なく動作すればキーボード交換完了です。実際に起動してみて動作に問題がないかを確認してみましょう。
自分で行う場合の注意点
キーボード交換は、説明書の手順に従えば、パソコンの知識がない初心者でも比較的かんたんに行うことができます。
しかし、パソコンはかなりの精密機械。誤った方法でキーボードを交換してしまうと、その瞬間からすぐに動かなくなってしまう可能性もあります。
自分で行う場合は、キーボード交換時のこれからご紹介する注意点を頭に入れておき、慎重に行いましょう。
注意点①:パソコンの型番・機種に適したキーボードに交換する
キーボードは同じ会社の機種・型番に適した相互性のある物を選択しましょう。
交換用キーボードはネットで検索すれば、同機種の同型番のキーボードを見つけることができますが、届いてからも必ず型番を見て間違いがないことを確認します。
万が一、誤ったキーボードを取り付けてしまうと故障の直接的な原因となりかねません。
注意点②:交換前に電源を切る。プラグ等が抜けているか確認する
電源を切るのを忘れたまま、ベッテリーを取り外してしまうとデータが消失したり、故障の原因となります。スリープモードではなく、必ずシステム終了を確認してからプラグを抜くようにしましょう。
注意点③:交換前にバックアップデータを取っておく
どれだけ慎重に行っていても、キーボード交換中に何が起こるかわかりません。キーボード交換に取り掛かる前には、バックアップを取っておくと安心です。
応急処置としては外付けキーボードの使用がおすすめ
パソコン修理に出す時間や自分で修繕する時間がない!とにかくすぐにパソコンを使用する必要がある場合の応急処置は、外付けキーボードを使用することです。
ノートパソコンを使用している場合でもUSBに外付けキーボードを繋いで問題なく使用することができます。急を要する場合の応急処置としておすすめの方法です。
専門業者でキーボード交換が必要場合とは?
キーボード交換を自分ですることができれば、交換用のキーボード費用の数千円のみで済みます。
しかし、自分でキーボードを交換することが難しい機種やキーボード交換では改善できない故障に関しては専門業者へ修理を依頼する必要があります。
【修理依頼が必要な場合】
- 水濡れによる故障
- キーボードの型番が分からない
- PCの取扱説明書がない
- 密着しているキーボードで外すことができない場合
上記の例に当てはまる場合は修理業者へ依頼することをおすすめします。
ノートPCキーボードの交換修理費用の相場
キーボードの交換修理を依頼できる場所は、メーカー、家電量販店、パソコン修理業者などさまざまです。
依頼する場所によっても修理相場は異なりますが、おおよその相場としては1.5万円〜2万円ほどと考えておくと良いでしょう。自分で交換するよりも費用はかかりますが、専門知識を持ったプロが修理してくれるので安心して任せることができます。
まとめ
ノートパソコンが故障した場合の自分でできる交換方法をご紹介しました。難しいイメージがありますが、説明書に沿って行えば案外スムーズに行えてしまいます。
ただし、自分で修理する際にはそれなりのリスクも伴いますし、時間や手間がかかります。絶対に故障させたくない!という方は、確実な修理が可能なパソコン専門業者への依頼をおすすめします。