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【初心者必見】パソコンHDD(ハードディスク)の交換手順と注意点

パソコンを長く使い続けるためにほ、定期的なメンテナンスが必要です。

HDD(ハードディスク)には寿命があるため、交換することも大切なメンテナンスの一つとなります。

また、故障、劣化、熱暴走などHDDが不具合を起こしたことにより、すぐにハードディスクの交換が必要という方もいるでしょう。

しかし、交換手順さえ知っていれば、HDDの交換は決して難しいものでありません

本記事では、パソコンに詳しくない初心者でも分かりやすいように、ハードディスクの交換手順とその注意点をまとめています。

HDD(ハードディスク)とは?

パソコンの外部記憶装置のことをハードディスク(略してHDD)いいます。

データやファイル、写真、動画、プログラム、アプリなどパソコン内のあらゆるデータは、内蔵されたハードディスク内に書き込み、保存されます。

ハードディスクは比較的安価で手に入る上に、記憶容量が大きく、読み込みスピードが速いため、今ではほとんどのパソコンにHDDが採用されています。

HDDの交換が必要な場合とはどんな時?

HDDを交換することでの利点や、交換する必要のあるケースを見てみましょう。

ハードディスクの故障

ハードディスクには、寿命があり、その寿命は約1万時間。年数にすると約3〜4年に一度の交換が推奨されています。

その他にも、異音がする正しく動作していない、特定のファイルが開かないなど、ハードディスクに異常があった場合にも交換が必要することで改善することができます。

ハードディスクの容量不足

今よりも容量の大きいハードディスクに交換することで容量不足を解消できます。

読み込み速度をあげたい

パソコンがフリーズしてしまう、動きがカクカクするなど読み込み速度が遅いのはハードディスクの劣化が考えられます。劣化したハードディスクを新しいハードディスクに交換することで、読み込みスピードを格段に早くすることができます。

アップグレードしたい

ハードディスクをHDDからSSDへ交換することで、パソコンのスペックをアップグレードすることができます。

記憶装置であるHDDをアップグレードことは、パソコンを新たに購入するよりもはるかに安く、簡単にスペックを上げることができます。パソコンの動作スピードを上げたい、容量を上げたい。

HDD交換の準備物

HDDを交換するための準備物は以下の3つ

  • 交換するためのHDDまたはSSD
  • 専用工具
  • 取り扱い説明書

パソコンを開けるためには小さいネジに対応した精密ドライバーの専用工具を準備しておきましょう。

HDDの交換手順

HDDの詳細な交換手順は、使用しているメーカーや機種によっても異なります。取り扱い説明書をよく読んで、交換手順を頭に入れておくことが大切です。

今回は、オーソドックスなHDD交換手順をお伝えします。

  1. ケーブルや電源コードが抜けていることを確認。
  2. 専用工具でネジを回し、HDDを取り出します
  3. 新しいHDDもしくはSSDを取り付けて、ネジをとめます。
  4. 電源を入れて動作に異常がないことを確認
  5. 新しいOSのダウンロードが必要な場合には、OSのダウンロードを行いましょう。

動作確認後、問題なければ、HDD交換完了です。どこにネジやHDDがあるのかを知ってさえいれば、誰でも簡単に交換することができます。

自分で交換する場合の注意点

ハードディスクの交換は、手順を知っていれば決して難しいものではありません。

とはいえ、パソコンは精密機械です。間違った方法や合わないハードディスクを差し込んでしまえば、故障の原因となりかねませんので、自分で交換する場合には、以下の注意点を知って安全に行いましょう。

注意点①:HDDの種類を確認する

パソコンに使用されているハードディスクは主に2種類あります。

  • IDE:旧規格(〜2008年まで)
  • SATA:新規格(2008年以降〜)

HDDを交換する際には、お使いのパソコンにどちらが採用されているかを確認しておく必要がありますが、10年以内に購入した多くのパソコンには、SATAを採用されています。今一度、確認してみましょう。

また、老朽化したHDDを新しく交換する場合は原則として同じ種類のHDDを選ぶことをおすすめします。

注意点②:HDDのサイズを確認する

HDDのサイズは主に以下の2種類が使われています。

  • 2.5インチ:ノートパソコン
  • 3.5インチ:デスクトップパソコン

交換する際には、HDDのサイズも同じものを選ぶようにしましょう。

注意点③:パソコンによっては交換できない

お使いの機種・型番によっては、内部のHDDを取り出すことが困難で、自分で交換することを推奨していないパソコンもあります。

この場合、自分では交換せず、メーカーまたは専門業者に持ち込んで交換することがおすすめです。

注意点④:データのバックアップを取る

ハードディスクは、パソコンの記憶装置部分です。

HDDを交換する前に必ずデータのバックアップを取っておきましょう。新しいHDDを入れた際には、アプリやファイル全てが消えた状態ですが、データ移行を行い、バックアップを復元するとこれまでと同じようにパソコンを使用できるようになります。

専門業者へ依頼する場合の相場とメリットは?

パソコンの専門業者へHDDの交換を依頼すると、自分でHDD交換し、失敗するリスクがなくなります。また、自分でパソコン内を開けてHDDを交換することが不安な方は、その道のプロである専門業者へ安心して依頼することがおすすめです。

HDD交換を専門業者へ依頼した時の平均相場は1.5万円〜3万円(ハードディスク本体代を含む)程度です。

また、専門業者へ依頼する前に必ずバックアップを取っておきましょう。

まとめ

ハードディスクはパソコン内部のあらゆるデータを保存する、人間の脳のような役割を担っている大切な部分です。

そんなハードディスクにも、寿命があるため、パソコンの状態を良く保つためには、定期的な交換が必要です。

自分で交換する際には、この記事でご紹介した注意点を頭に入れた上で安全に行いましょう。また、自分で交換するのが困難だと感じた場合には、そのまま続行せずパソコン修理業者へ持ち込むことをおすすめします。

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