パソコンの起動にいつもより時間がかかっている。最近、なかなか立ち上がらなくて、イライラ…なっていませんか?
「なぜ遅くなっているのかその原因と対策方法を知りたい。」
そんな人は、是非この記事を読んで解決しましょう!パソコンが遅い原因と有効な対策をご紹介しています。
パソコンの立ち上がりまでに時間がかかる原因3選
同じようにパソコンの立ち上がりに時間がかかる症状を持っている場合でも、実はその原因はさまざま。
解決方法を探すためにも、まずはご自身の原因を追求することが大切です!
メモリの容量不足
メモリとは、パソコン内の情報を処理するための場所です。ファイルを開いたり、データを保存したりと、パソコン上で行う作業は、このメモリを通して実行されます。
いわば、パソコン内の作業台のような場所です。この作業台が散らかっていたり、たくさんのファイルが開かれていたりすると、メモリは処理しきれず、動作が遅くなってしまい、フリーズすることもあります。
メモリ容量が不足しているのかを確認する方法は、MacユーザーとWindowsユーザーで異なります。
【Macの場合】
「アクティビティモニタ」→「メモリ」を開く
【Windowsの場合】
「タクマネージャー」→「パフォーマンス」→「メモリ」を開く
それぞれ上記の方法によって現在の使用しているメモリ状況の詳細を確認することができます。この使用メモリが大きすぎる場合は、立ち上がりが遅い原因がメモリ不足による物だと考えて良いでしょう。
熱暴走
熱暴走とは、パソコン内部の熱が上がり、温度制御できなくなっている状態のことを言います。パソコン内の電気回路が正常に機能しなくなるため、処理スピードが遅くなってしまいます。
万が一、熱暴走を放置すると、内部の回線が溶けるなど、パソコンが危険な状態に陥ってしまいます。熱暴走は、いくつかの対策を行うことで簡単に改善できることが多いので、放置せず、すぐに対策を行いましょう。
ウイルス感染
三つ目に考えられる原因は、ウイルス感染です。
ウイルスに感染すると、パソコン内部のメモリの大部分を占め、パソコンへ大きな負荷をかけます。
大きな負荷がかかったパソコンは、内部の処理をうまく出来ず、立ち上がりまでに時間を要してしまうこととなります。
起動が遅い時に有効な対策方法
では、次にパソコンの起動が遅い時に有効な対策方法をご紹介します。
その原因によって有効な方法は異なりますので、ご自身のパソコンにあった方法を選択してください。
メモリが不足している場合
パソコンが遅い原因がメモリ容量にあるのであれば、メモリ容量を空けることで解決できます。
メモリ容量を空ける有効的な方法として、以下の三つの方法をご紹介します。
- 不要なアプリやファイルを消去する
アプリやファイルは、存在しているだけでもメモリ容量を圧迫します。
メモリの使用状況を確認して、大きな割合を占めているアプリを消去するだけでもパソコンがサクサクと動き出すこともあります。簡単な対策ですが大切なことなので、ぜひ実践してみてください。
- クリーンアップ
クリーンアップも上記と同様に、不要なアプリやファイルを消去する一種の方法です。
言葉の通り、使用していないファイルをなくし、ハードディスク内を綺麗に掃除することで、メモリの容量を増やす機能。
Windowsであれば、クリーンアップは初期機能に内蔵されていることが一般的ですので、是非活用していきましょう。
Macの場合は、ディスククリーンアップのソフトを利用することでパソコン内をクリーンな状態に保つことができます。
- メモリ交換
クリーンアップや、データの消去を行っても、メモリ容量がいっぱいの場合は、メモリ容量を増やす必要があります。
メモリの交換によって、メモリ容量を増設することは可能です。パソコンの機種によって、自分で簡単に増設できる場合とメーカーに発注する必要がある場合とがありますので、メモリ交換の際は注意が必要です。
熱暴走の場合
熱暴走とは、電子回路の異常やパソコン内部または外部における温度の上昇により起きるパソコンの不具合のことです。
異常な熱を感じたら、以下の方法を試してみましょう。
- 熱を放出する
熱暴走の原因の多くは、設置場所に問題があります。空気の循環が悪い、直射日光が当たっている、室温が高くなりすぎているなどが考えられます。
パソコンの電源を落とし、涼しい場所へ移動することで効率的に熱を放出を行い、熱暴走による不具合を改善することができます。
また、ノートパソコンの底面が熱くなっている場合は、熱を放出しやすくするために、机とパソコンに間にスペースを作り、空気の通りをよくしてみましょう。
- 熱が溜まらないように冷却グッズを買う
定期的に熱暴走を起こしてしまうのであれば、パソコンに熱を溜めにくくする冷却グッズを使用することも効果的です。
冷却パット、冷却ファンなど、さまざまな商品が販売されていますので、パソコンのサイズや型にあった適切な商品を選びましょう。
ウイルス感染の場合
上記二つに該当しないという方は、ウイルス感染の可能性があります。まずは、ウイルスに感染しているかを調べ、感染している場合は直ちにウイルスを駆除する必要があります。
- ウイルス感染のチェック
ウイルスに感染しているか確認する方法には、オンラインスキャンを使用して確認する方法とセキュリティソフトを使用して確認する方法があります。
どちらも無料のものがありますので、疑わしい場合、まずはウイルス感染チェックを行ってみましょう。
- ウイルス除去
ウイルスチェックにて、ウイルスが確認されてしまったら、一刻も早くウイルスを除去しなければなりません。
ウイルスは、パソコンを乗っ取り、あらゆるWebサイトへ勝手にアクセスし、個人情報を流出、大切なデータを破壊する可能性があります。さらに、他の人のパソコンへウイルスメールを送りつけ、その感染を広げようとしてきます。
セキュリティソフトを導入することで、ご自身でもウイルス除去することができますが、不安を感じるのであれば、パソコン修理業者へアドバイスを求めてみましょう。
パソコンの立ち上がりを早くするために普段からできること
パソコンの動作が遅くならないようにするには日頃からの心がけが大切です。
普段からできる以下の方法を頭に入れて、こまめに実践してみてください。
使用していないファイルやデータはこまめに消去
何ヶ月、何年も開いていないファイルやデータがパソコン上に残っていませんか?
ついつい放置してしまうファイルやデータが積もりに積もって、パソコンに大きな負荷をかけることになってしまいます。
日頃から、使ってないファイルを発見したらすぐに消去するように心がけましょう。
重たいファイルは圧縮して保存する
動画なのどの重たいファイルは、すぐにパソコンの容量をいっぱいにしてしまいます。
ファイルデータを無料で圧縮できるソフトやwebサイトがありますので、重たいファイルは圧縮して保存するか、クラウド上へ保存することがおすすめです。
バックグラウンドでの起動はOFFにする
アプリを起動していなくても、パソコンを立ち上げてから常にバックグラウンドで起動している場合があります。
立ち上がりを速くするためには、使用するメモリ容量は少なくしておくことが大切です。
バックグラウンドで起動しているアプリがないかを確認し、起動しているアプリがあった場合はOFFにしておきましょう。
まとめ
パソコンの立ち上がりが遅い時、考えられるのは主に以下の3つの原因があります。
- メモリの容量不足
- 熱暴走
- ウイルス感染
ご自身のパソコンの原因はどこにあるのかを見極めたら、それぞれに対する有効な解決方法を試してみましょう。
そして、パソコンの起動を早く保つために、こまめなファイルの消去など普段からできることを心がけ、パソコンの負担を軽くすることが、パソコンを長く快適に使い続けられる秘訣となります。