パソコンを頻繁に使用する人にとって、パソコンが重たくて動作が遅い時はどうしても、イライラしてしまいますよね。
パソコンが重たくなったら、スペックの高いパソコンに買い換えるべき?と考えてしまいがちですが、ちょっと待ってください。パソコンを買い換える前に、これからお教えするパソコンが重いときの対策を行ってみましょう。
案外、かんたんにサクサク動いてくれるかもしれません。試して見る価値アリですので、パソコンが重たくて困っている方はぜひ最後までご覧ください。
パソコンが重い原因
まずはパソコンが重たくなってしまう原因には、どんなものがあるのかを知っておきましょう。ご自身のパソコンが重たくなっている原因を知ることで、解決策を見いだせるかもしれません。
ここでは、特に多い原因を厳選して3つをご紹介します。
原因①:メモリの不足
パソコンが重たくなってしまう原因として多いのがメモリの不足です。
メモリとは、パソコン上のスペースであり、パソコンを動作する際の処理スピードに直接関わってくるものです。同時にたくさんのアプリやファイルを開けば開くほど、メモリ容量は少なくなっていきます。このメモリがいっぱいになってしまうと、パソコン上での作業スペースがなくなり、動作はもそもそと遅くなってしまうのです。
まずはご自身のパソコンで、メモリの空き容量を確認し、現在のメモリ使用容量を確認してみましょう。メモリの使用容量が100%に近い場合は、メモリ不足によって動作が遅くなっている可能性が高いと考えましょう。
原因②:HDDやメモリの故障
HDDとは、パソコン内のデータを保管する場所のことです。パソコンを動かす上で重要な場所であるHDDやメモリの破損、故障など、何かしらの不具合を起こしてしまった場合にも、パソコンの動作は重たくなります。
HDDやメモリが破損しているかどうかは、それぞれの診断ツールを使用して確かめることができます。
原因③:ウイルス感染によるもの
突然、パソコンの動きが異常に遅くなってしまったが、パソコンのスペックは十分にあるし、メモリも不足していないのであれば、それはウイルス感染が原因かもしれません。
セキュリティソフトを使用してウイルス感染を確かめることができますが、内部データが消えてしまう可能性もありますので、心配な方はパソコン修理業者へ持っていくことをおすすめします。
自分でできる!動作が遅い時の対策を知ろう
冒頭でも記述したとおり、パソコンの動作が遅いなと感じてもすぐに買い替えたり、修理に出したりする必要はありません。パソコンが重い原因によっても異なりますが、いくつかの対策を行うだけですんなりと元の処理スピードに戻すことができるかもしれません。
多くの人が困っているパソコンの処理スピードに関して、自分でもできる対策方法をご紹介します。
対策①:メモリ容量を空けて動作を早くする
パソコンが重たくなってしまう原因としてメモリ容量の不足をご紹介しました。この場合に有効な方法として挙げられるのがメモリ容量を空けることです。もちろん、メモリを増設したり、交換することも有効な方法にはなりますが、素人がすぐにできる方法ではないでしょう。
メモリ容量を空けるためにすぐにできる対策はこちら。
- 常に起動しているアプリを無効化する
- デフラグの実行(Windows)
デフラグとは、パソコン内に散らばっているデータをきれいに整理整頓することで、Windowsに搭載されている機能です。消去&作成を繰り返していると、どうしてもパソコン内が散らかってしまいます。デフラグを使用してパソコン内を整理することが、メモリ使用量の削減に繋がります。
対策②:HDDから使用していないファイルやアプリを削除して軽くする
普段から使用していないアプリも、パソコン内にあるだけで容量をとってしまいます。
できるだけ、少ない容量を保つことでサクサクと快適にパソコンを使用することができるので、不要になったファイルや普段使用していないアプリを消去することでも、処理能力速度をアップさせることができます。
対策③:不要データのクリーンアップ
一つ一つのファイルは少ない容量ですが、積み重なると膨大なデータ量となってしまいますので、定期的に不要データのクリーンアップを行いましょう。
クリーンアップとは、重複しているファイルや明らかに不要と判断できるファイルを消去し、パソコンの内部をきれいにしてくれる機能のことを言います。不要なファイルを自動的に削除し、内部容量を軽くしてくれるため、パソコンの動きが遅い時に有効な方法です。
Windowsであれば「ストレージセンサー」という機能が搭載されているので、自動的に定期的なクリーンアップを行うことができます。一方、Macユーザーは、OS対応したクリーンアップソフトを使用することで自動クリーンアップを実施することができます。
それでもダメなら?
これまでに代表的な3つの原因とその対処方法をご紹介しました。対処時方法実践してみても改善されない場合は、パソコン修理へ依頼する、もしくは買い替えの検討が必要になります。
パソコン修理に出す
これまでご紹介した対策方法を実践してみても全く改善されない場合は、パソコン修理のプロに診断してもらう、もしくは買い替えの検討をおすすめします。
パソコンを買い替える際の注意点
買い換えるを決意した場合は、以下の2点に気をつけて新たなパソコンを購入しましょう。
- メモリの容量は4GB以上
- CPUを今よりハイスペックのものにする
データの保管場所であるメモリ容量が少ないパソコンを購入してしまうと、折角新しいPCに買い替えてもデータ移行後に、パソコンの起動が遅くなってしまう可能性があります。最低でも4GB以上と記載しましたが、現在のメモリ容量が4GBにで足りていない方は、8GBや16GBなど大きめの容量で購入するようにしましょう。
さらにパソコンを購入する際は、CPUがとても大切になってきます。CPUとはそのパソコンの脳となる中心核です。CPUのスペックが高いほどパソコンの値段も高くなっていきます。
どのCPUが良いかに関しては、用途によって異なります。必要以上に高いスペックを購入する必要はありませんが、お使いのスペックで処理スピードが遅く感じるようであれば、CPUi3からi5にグレードアップするなど、今より高い性能を持つCPUのパソコンに買い替えることをおすすめします。
まとめ
修理を出すにしても、パソコンを買い替えるにしても、当然のことお金がかかります。今では、必需品となっているパソコンですが、決して安い買い物ではありませんので、できるだけ長持ちして欲しいですよね。
パソコンを長持ちさせるためには、例えば必要のないファイルやデータ、アプリなどはすぐに消去する、常に後ろで動作しているアプリはないかのチェックなど、普段からのこまめなメンテナンスが大切になってきます。
パソコンが重たいように感じたら、まずは今回ご紹介した3つの対策を実践してみてください。
それでもダメなら修理や買い替えを検討する必要がありますが、どれだけ高性能なパソコンを購入したとしても、普段からこまめなメンテナンスを行っていないと、いつかはパソコンの性能に限界がきて、重たくなってしまいます。
パソコンを快適に長く使うためにも、普段からのメンテナンスを心がけましょう!